学生からの質問に回答!~私の公認会計士試験③~

学生からもらった質問のうち、頻出のもの、個別の回答でなくても差支えないものについて、、、思い付きでブログ記事にするこの連載。
私の公認会計士試験③と題して、論文式試験(二次試験)の勉強についてお送りします。
・具体的な勉強法が知りたい
・独学なのか、塾なのか
・使用したテキスト
・合格までの道のりを詳しく知りたい…などなど
①②はこちらです↓
論文式試験①
前提
12月と5月にある短答式試験、私は5月合格だったので、8月の論文式試験まであと3ヶ月というところから私の論文式試験はスタートしました。
大半の受験生は12月から論文式試験の準備をしているというのに、3ヶ月。
大変の受験生は学生か受験専念だというのに、社会人受験。
論文式試験は短答式試験から科目数が増えるのですが(試験日程も3日間と長丁場!)、
その増えた科目の1つ、租税法については知識ゼロ…
もう一つの増える科目、選択科目については理系ということで「統計学」を選択していて、新たに覚えることがなかったのが唯一の救い。
吹き荒れる逆境の中、
でもたった3ヶ月でも諦めるわけにはいかず、無謀ですがあくまで「全科目合格」を目指してできることをやりました。

やったこと
具体的には、
租税法をインプットして、大手予備校の模試を1社分解く
このたった1行のことだけど、、、
実際これをやるのに3ヶ月では全然足りない(汗)、 この辺りは受験経験がある方にしか伝わらないですよね… すごく残念です!
租税法って、たった3文字ですが、端的に言えば税法全部!ですからね…法人税に所得税に消費税…どれも奥が深くて重たいです。
予備校の模試も、受験生が試験当日に3日かけて解く問題なので、それを1社分とはいえ解答解説を読んで理解するとなると相当な時間がかかります…

試験結果
結果、監査論のみ科目合格となりました。
監査論で対策したことといえば、大手予備校の模試を1社分解いたことなんですが、ズバリ同じ問題が出たりと運が味方をして、この年この科目だけは合格レベルに達しました。
この科目は短答式試験と論文式試験とで、そう違いがないため、短答式試験で鍛えた知識がかなり残っていたのが有利になったのだと思います。
監査論とは暗記科目に分類される科目で、たった1科目ではありますが、この科目合格を取ったことが、翌年の論文式試験の対策をするうえで戦略的にも時間的にも、大きな大きなメリットになりました。

論文式試験②
戦略
監査論が科目合格となったことから、「予備校模試勉強法」に手ごたえを感じていました。
なので基本的な戦略としては予備校の模試を4社分購入し、それを徹底的にやりこむことにしました。
予備校の模試は年度明け頃から入手できるので、それまでは前年と制度改正などないものから順に勉強しました。
改めて予備校のテキストは購入せず、それを読む時間というのも取りませんでした。
予備校の模試をやりこむ中で、手持ちのテキストや原文に戻るというやり方をとりました。
模試以外の使用教材
予備校の模試を理解やりこむ中で、出てきた論点や周辺知識は、例えば会計学は、予備校テキスト等ではなく、公表されている会計基準の原本を自分でプリントアウトして読み込みました。
私は原本を結構気に入っていました。
その会計基準に決まった背景まで詳しく書いてあり、理解しやすく、 覚えるというよりは理解することで覚えられるという感じでした。
覚える作業は苦痛でもありますが、理解できれば多少の(?)興味も湧いてくるので、それなりに(?)楽しめました。
私は予備校のテキストを使用したとしても、原文の書き方は気になってしまったと思います。複数教材で勉強するよりは、原文だけを頼りにできたのは逆に(?)効率的だったと思います。
また原文だけを見たことで、この内容はこのページのこの辺り…という覚え方もできて、良かったです。

経過
予備校の模試を「教材」として使用していたため、本番形式で解くことは基本的にはしませんでした。
ですが直前期に1社のみ本番形式で会場受験しました。
会場受験の1社は、自宅から近くに会場があり、問題形式の相性が良い予備校を選びました。
模試結果は合格ラインに到達できており(成績優秀者にぎりぎり掲載される位だったと思います)、合格を確信できる状態で本試験に挑むことができました。

試験結果
8月の試験試験終了後、11月の合格発表まで時間がありますが、正直落ちる気はしていなかったので、受験勉強は全くしませんでした。
結果は…!合格!
合格発表当日にネットで番号を確認し、後日成績が郵送されます。

得点率というのは、偏差値のようなものです。
この年の論文式試験は
受験者数3277名で1178名合格
うち、会社員での受験者数は358名で54名合格
だったようです。 (平成25年公認会計士試験合格者調より)
ということで、総合103位というのは、まずまずの出来栄えだったと思います。
「予備校模試勉強法」 で1位合格とはならずとも、まずまずの成績で合格することができると思います。
